2026/05/27 20:00
「時間が経てば、少しずつ落ち着くよ」
そう言われて、
自分でも「もう大丈夫かもしれない」と思っていた。
写真も見られるようになったし、
日常もちゃんと送れている。
笑える日だって増えた。
それなのに。
ふとした瞬間、
あの子を思い出して胸がぎゅっと苦しくなる夜があります。
思い出は、突然やってくる
スーパーで好きだったおやつを見かけた時。
いつもの時間に、無意識に名前を呼びそうになった時。
季節の匂いや、部屋の静けさ。
何気ない日常の中に、
あの子は今もたくさん生きています。
だから突然、涙が出る。
「もう半年も経ったのに」
「まだこんなに悲しいなんて」
そうやって、自分を責めてしまう人も少なくありません。
でも、本当に大切だった存在ほど、
心の中から簡単には消えないものです。
“忘れること”が回復ではない
ペットロスは、
「忘れられたら終わり」ではありません。
むしろ、思い出しながら、
少しずつ“いない現実”と一緒に生きていくことなのかもしれません。
だから、悲しくなる日があってもいい。
会いたくてたまらなくなる日も、
写真を見て泣いてしまう日も、
決して後戻りではないのです。
心はちゃんと、
大切だった時間を抱えながら進もうとしている途中だから。
あの子は、いなくなったのではなく
ずっと一緒にいた存在が見えなくなると、
心にはぽっかり空白ができます。
でも、不思議なくらい、
その子の存在は日常の中に残り続けます。
好きだった場所。
いつものしぐさ。
見上げる空。
「あ、ここにいる気がする」
そんな瞬間があるのは、
きっと心の中に、今もちゃんと生きているから。
無理に忘れなくていい。
悲しみを急いで終わらせなくてもいい。
大切なのは、
“思い出してしまう自分”を否定しないこと。
悲しみは、愛していた証
涙が出るのは弱いからじゃない。
それだけ深く愛して、
たくさんの時間を一緒に生きてきた証です。
半年経っても。
一年経っても。
ふいに寂しくなる日は、きっとあります。
でもそのたびに、
「あぁ、それだけ大切な存在だったんだな」と、
少しだけ優しく自分に声をかけてあげてください。
今日も、あなたの心が少しでも穏やかでありますように。
そして、空の向こうのあの子も、きっと優しく見守っています。

